年金(老後資金)

平均余命(平均寿命)からみた公的年金の受給額の比較

平均余命と年金受給額

ゆう(@life__money)です。
公的年金の繰り上げ受給、繰り下げ受給について、現行及び2022年4月より始まる新制度について、これまで100歳までの受給期間で考えていました。しかしながら、「人生100年時代」と言われるものの、実際の平均寿命は80歳前後となっています。今回は、各受給開始年齢から平均寿命までで受け取れる金額について比較してみました。

平均余命とは

ある年齢の人があと何年生きられるかと言う期待値で、 厚生労働省 > 平成30年簡易生命表の概況 > 主な年齢の平均余命によると、平成30年度での60歳、65歳、70歳、75歳の平均余命は男女それぞれ以下のようになっています。
(なお、平均余命後の年齢がおよその年齢です。)

平均余命と年金受給額

なお、0歳の時の平均余命を平均寿命と言い、平成30年の0歳の平均余命いわゆる平均寿命は男性81.25歳、女性87.32歳となっています。

各受給開始年齢毎における年金受給額

公的年金の繰り上げ受給と繰り下げ受給【公的年金】繰り下げ受給年齢の拡大と受給額の比較でも述べましたが、現在65歳が受給開始の年金は最大60歳からの繰り上げ受給、最大70歳(2022年4月からは75歳)からの繰り下げ受給が可能です。繰り上げ受給の場合は1ヶ月繰り上げる毎に0.5%減額され、繰り下げ受給の場合は1ヶ月繰り下げる毎に0.7%増額されます。

60歳からの繰り上げ受給額

厚生労働省が発表した平成31年度(令和元年度)の国民年金の年金支給額の78万円/年を基準とすると、60歳から繰り上げ受給したが場合、
780,000円×0.5%×12ヶ月×5年=234,000円が年額から差し引かれます。
つまり、年額546,000円となり、1ヶ月当りの受給額は45,500円となります。

60歳から65歳になるまでの5年間で受け取る年金額の累計は以下になります。

平均余命と年金受給額

65歳からの受給額

65歳から受給する場合は月々65,000円で年額780,000円となります。
60歳からの繰り上げ受給と65歳から受給した時、65歳から70歳になるまでの5年間の累計額は以下になります。

平均余命と年金受給額

70歳からの繰り下げ受給額

70歳から繰り下げ受給した場合、
780,000×0.7%×12ヶ月×5年=327,600円が年額に増額されます。
つまり、年額1,107,600円となり、1ヶ月当りの受給額は92,300円となります。
60歳からの繰り上げ受給と65歳で受給した時、70歳から受給した時の75歳になるまでの5年間の累計額は以下になります。

平均余命と年金受給額

75歳からの繰り下げ受給額

75歳から繰り下げ受給した場合、
780,000×0.7%×12ヶ月×10年=655,200円が年額に増額されます。
つまり、年額1,435,200円となり、1ヶ月当りの受給額は119,600円となります。
60歳、65歳、70歳及び75歳で受給を開始した年金の75歳から80歳までの5年間の累計額は以下になります。

平均余命と年金受給額

平均余命までの受給額

各受給開始時の年齢の時のそれぞれの平均余命までの受給額はそれぞれ以下のようになります。

男性

平均余命と年金受給額

各受給年齢時の平均余命からすると、平均寿命(0歳の時の平均余命)に比べて長生きするようですが、70歳もしくは75歳で繰り下げ受給した場合でも、65歳で受給した時よりも受給累計額は上回るようです。

女性

平均余命と年金受給額

女性も男性同様、70歳もしくは75歳で繰り下げ受給した場合でも、65歳で受給した時よりも平均余命を全うする事ができれば65歳で受給した時よりも累計額は上回るようです。

100歳までの受給額は勿論、今回の平均余命毎による受給額においても、65歳で受給開始するよりも70歳もしくは75歳まで受給年齢を引き下げる事で最終的な受取額は多くなりますので、収入があるなど経済的に余裕があれば引き下げ受給を検討してもいいかもしれません。ただし、これらはあくまでも数値上の受給額で、健康上の問題などを全く考慮していません。

まとめ

・ある年齢の人があと何年生きられるかという期待値を平均余命と言う
・0歳の時の平均余命を平均寿命と言う
・平均余命を全うする前提であれば、70歳もしくは75歳まで繰り下げ受給しても最終的な受給額は65歳で受け取る受給額を上回る

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